豊臣秀吉を守護した7匹の招き猫
ある日、若き木下藤吉郎秀吉は、自分の運命を変えたいと思いました。彼は貧しい農家の出で、武士になることを夢見ていましたが、その道は険しく遠いものでした。そんな彼が偶然見つけたのが、樹齢1000年の桜の木でした。その桜の木は、大黒様が住むという伝説があり、沢山の招き猫が集まっていました。秀吉は、この桜の木に願い事をすると叶うという噂を聞いていたので、思い切って桜の木に向かって祈りました。
「私は武士になりたいです。この国を平和にしたいです。どうか私に力と幸運を与えてください」
秀吉の願い事を聞いた7匹の招き猫は、彼の心に感動しました。彼らは仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の霊玉を首からさげており、それらは大黒様から授けられたものでした。彼らは秀吉に声をかけました。
「私たちはあなたの願い事を叶えてあげましょう。私たちは大黒様から仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の霊玉を授かりました。これらはあなたに必要なものです。私たちはあなたを守護しますが、一つだけ約束してください。あなたが立身出世したら、大黒様や招き猫をお祭りする壮大な社を作ってください」
秀吉は驚きましたが、すぐに約束しました。彼は7匹の招き猫から霊玉を受け取りました。すると、彼に不思議な力が宿りました。彼は勇敢に戦い、賢く策略をめぐらし、忠実に主君に仕え、信頼される人物になりました。彼は次々と敵を倒し、味方を増やし、天下統一に近づきました。
しかし、秀吉が関白になった時、彼は約束を忘れてしまいました。彼は自分の力だけでここまで来たと思い込みました。彼は傲慢になり、暴虐になりました。彼は大黒様や招き猫をお祭りする社を作るどころか、桜の木を切り倒そうとしました。
それを知った7匹の招き猫は悲しみと怒りに満ちました。彼らは秀吉に声をかけました。
「あなたは約束を破りました。あなたは私たちや大黒様に感謝することも忘れました。あなたは仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌を失いました。私たちはあなたを守護することをやめます。あなたは自分の運命に任せます」
秀吉は7匹の招き猫の声を聞きましたが、笑って無視しました。彼は桜の木を切り倒そうとしましたが、その瞬間、桜の木から雷が落ちてきました。秀吉はその雷に打たれて死んでしまいました。
7匹の招き猫は悲しくもあり、救いようのない人間だと思いました。彼らは大黒様に報告しました。大黒様は彼らに言いました。
「私はあなたたちの行動を見ていました。あなたたちはよくやった。秀吉は自分の欲望に溺れてしまったが、それは彼自身の選択でした。あなたたちは彼に仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌を与えたが、それを守るか否かは彼次第でした。あなたたちは私の使者として立派に務めました。これからも人間に幸運と教訓を与えてください」
7匹の招き猫は大黒様に感謝しました。彼らは桜の木に戻りました。桜の木は雷に打たれても枯れることはありませんでした。むしろ、より美しく咲き誇りました。桜の木は今でも沢山の招き猫が集まる伝説の桜の木として知られています。