瀬戸内の風を纏いて:姫ニャンと鯛との自由気ままな島めぐりの旅


夕日に染まる来島海峡大橋

姫ニャンと鯛たちが住む今治市は、瀬戸内海に面した美しい街です。瀬戸内海にはたくさんの島があり、それぞれに魅力的な観光スポットや自然があります³。姫ニャンと鯛たちは、いつも船に乗って島々を巡っていました。

ある日、姫ニャンと鯛たちが船で出かけた先は、小豆島でした。小豆島は瀬戸内海で2番目に大きな島で、西洋の雰囲気を味わえる場所です³。姫ニャンと鯛たちが船から降りると、目の前にはオリーブの木々が広がる公園がありました。これが有名な「小豆島オリーブ公園」です。

「わぁ、すごい!オリーブの実がたくさんなってるよ!」
「オリーブってどんな味がするんだろう?食べてみたいな」
「ここではオリーブオイルやオリーブソフトクリームも売ってるよ。お土産にいいね」
「そうだね。でも、まだ他にも見たいところがあるから、後で買おうか」

姫ニャンと鯛たちは、公園を散策しながら、色々なアート作品や動物たちに出会いました。ジブリ映画『魔女の宅急便』のモチーフになった風車や、草間彌生さんのカボチャの彫刻、ヤギやウサギなどの可愛い動物たちに大喜びしました。

「この風車は映画に出てきたんだよね。すごく素敵だな」
「このカボチャは黄色くて丸くてかわいいね。触ってみてもいいかな?」
「この動物たちはみんなおとなしくて優しいね。撫でてもらって気持ちよさそう」

姫ニャン

姫ニャンと鯛たちが楽しく過ごしていると、突然空が暗くなりました。雷鳴が轟き、雨粒が降り始めました。

「あれ?急に雨が降ってきたよ。どうしよう?」
「早く船に戻らなきゃ!濡れちゃうよ!」
「でも、船着き場までは遠いし、こんな雨じゃ船も出られないかも」

姫ニャンと鯛たちは慌てて公園を出ようとしましたが、道に迷ってしまいました。周りには人影も見えません。雨はますます強くなり、雷も近くで光りました。

「こわいよー!どこに行けばいいの?」
「わからないよー!助けてー!」
「あっ!あそこに小屋があるよ。そこに避難しよう」

姫ニャンと鯛たちが小屋に駆け込むと、中には誰もいませんでした。小屋は古くてぼろぼろでしたが、雨風をしのぐには十分でした。姫ニャンと鯛たちは小屋の中でひと安心しました。

「ふぅ、やっと雨宿りできたね」
「でも、どうやって船に戻るの?雨が止まなかったらどうしよう」
「大丈夫だよ。きっとすぐに止むよ。それまでここで待とう」

姫ニャンと鯛たちが小屋の中でおしゃべりをしていると、突然ドアが開きました。入ってきたのは、白い髪とひげをたくわえた老人でした。老人は姫ニャンと鯛たちを見て驚きました。

「おやおや、こんなところにお客さんがいるとは思わなかったな。どうしたんだい?迷子かい?」
「あの、すみません。雨に降られて、ここに避難させてもらいました」
「そうかい。それは大変だったな。ここは私の小屋だよ。名前は山田太郎というんだ。よろしくな」

老人は山田太郎と名乗りました。彼は小豆島のオリーブ農家で、この小屋は彼の畑の近くにある作業場だと言いました。山田太郎は優しく微笑みながら、姫ニャンと鯛たちにお茶とお菓子を出しました。

「ありがとうごさいます。私たちは今治市から来たんです。船で島々を巡っているんですよ」
「そうかい。それは楽しそうだな。私も若い頃は色々な島に行ったもんだよ」
「どんな島に行ったんですか?」

姫ニャンと鯛たちが興味津々で聞くと、山田太郎は懐かしそうに話し始めました。

「ええ、色々な島に行ったよ。猫島やうさぎ島、アートの島やパワースポットの島などなど。瀬戸内海には魅力的な島がいっぱいあるんだよ」

「猫島やうさぎ島ってどんな島なんですか?」
「猫島は男木島や佐柳島のことだよ。猫がたくさん住んでいて、人間よりも猫の方が多いんだ。

うさぎ島は大久野島のことだよ。昔、毒ガス工場があった島で、今ではうさぎが自由に暮らしているんだ」
「すごいですね!私も行ってみたいです!」

「アートの島やパワースポットの島ってどんな島なんですか?」

「アートの島は直島や豊島のことだよ。現代アートの作品が島中にあって、見て回るだけでも楽しいんだ。パワースポットの島は仙酔島だよ

山田太郎は島々の話を熱く語りました。姫ニャンと鯛たちは興味深く聞き入りました。山田太郎の話によると、瀬戸内海にはまだまだ知られていない素敵な島がたくさんあるそうです。

「私はもう年だから、あまり遠くには行けないけど、若い人たちは色々な島に行ってみるといいよ。瀬戸内海は日本の宝物だからね」
「そうですね。私たちもまだ見ていない島がたくさんあります。これからもっと探検したいです」
「そう言ってくれると嬉しいよ。それじゃあ、私からおすすめの島を教えてあげようか」

山田太郎は姫ニャンと鯛たちに、彼が訪れたことのある島の中で、特に印象に残っている島を紹介しました。

「まずは、瀬戸内海で最も高い山がある島だよ。それは周防大島だ。山頂から見る瀬戸内海の景色は圧巻だよ。登山が好きならぜひ行ってみてほしい」

「次に、瀬戸内海で最も小さな有人島だよ。それは女木島だ。ここは鬼ヶ島とも呼ばれていて、桃太郎が鬼退治した伝説が残っているんだ。鬼ヶ島大洞窟やカモメの駐車場など、不思議なスポットがあるよ」

「そして、瀬戸内海で最も美しいビーチがある島だよ。それは向島だ。ここは尾道市に属していて、しまなみ海道の最初の島なんだ。白い砂浜と青い海が広がる父母ケ浜は絶景だよ。夏になったら泳ぎに行ってみてほしい」

山田太郎の話を聞いて、姫ニャンと鯛たちはますます瀬戸内海の島々に興味を持ちました。彼らは山田太郎に感謝しながら、次に行きたい島を考え始めました。

「山田さん、ありがとうございます。すごく楽しかったです」
「私もありがとうございます。色々な島の話を聞けて勉強になりました」
「どういたしまして。私も若い人たちと話せて楽しかったよ。これからも瀬戸内海の島々を楽しんでね」

そう言って笑顔で見送ってくれた山田太郎でした。

やがて雨も上がり、姫ニャンと鯛たちは船に戻ることができました。彼らは小豆島で出会った老人の話を思い出しながら、次の目的地へと向かいました

姫ニャンtシャツ